日本酒もフィギュアスケートも今日から新シーズン!
日本酒を愛する方々、そして、フィギュア・スケートのファンの方々、
新年明けましておめでとうございます!
本年度も宜しくお願い致します。
と、唐突に書きますと、驚かれる方も多いかと思いますが、実は、日本酒業界も、フィギュア・スケート業界も、
本日、7月1日をもって新年度、新シーズン入り
したのです。
実際、日本スケート連盟のホームページも、本日刷新されて、2017〜2018シーズンの記載に切り替わっており、作シーズンの大会結果などの記載は全てなくなっております。
ということで、先日、引退を発表した浅田真央さんの最後のシーズンが形式的にも終わり、彼女のいないシーズンが始まるということで、昨晩は、
季節外れのスケオタ忘年会!
と称して、これまで彼女を応援できたことへの感謝の気持ちと、今後の彼女の活躍・幸せを願いながらお酒を酌み交わしたのでした・・・。
それにしても、このブログを始めて、改めて思うのは、日本酒とフィギュア・スケートって、全く関係ないはずの分野なのに、結構、普通に絡めてネタにできることが多いんですよね(笑)。不思議です・・・。これも何かの縁なのかも知れません。
浅田真央さんも、選手時代から「日本が大好き!」と、いつも公言してきましたから、もしも、これからお酒にトライするようでしたら、是非、日本酒を飲んでみて欲しいですね!
さて、ちょっと調べてみたのですが、フィギュア・スケートのシーズンの区切りに関しては国際スケート連盟(ISU)が7月1日〜6月30日と決めているということなのですが、その正確な理由まではわかりませんでした。まあ、恐らく、例えばフィギュア・スケートで言えば、世界選手権が4月にズレ込むこともありますし、国別対抗戦なんていうオマケの公認大会も4月にあったりするので、そうした公認大会が終了する四半期末である6月末を年度末としているのでしょう。
そして、本題の?日本酒ですが、日本酒の世界には、
酒造(醸造)年度(Brewery Year)
と呼ばれるものがありまして、それが、同じ7月1日〜6月30日なんですね。
具体例で説明しますと、本日2017年(平成29年)7月1日〜2018年(平成30年)6月30日までが
2017年(平成29年)酒造(醸造)年度
ということになりまして、ボトルのラベルには、
2017BY または 29BY
といった記載のされ方をすることもあります。
この写真のお酒の例だと、2008年酒造年度となっていますので、2008年7月1日〜2009年6月30日の間に醸造されたお酒であるということになります。
実は、この酒造年度というものは、国税庁が定めているもので、1965年酒造年度から、現在の期間に変更されましたが、それまでは、10月1日〜9月30日でした。
この酒造年度、これまでは、あまり日本酒のラベルには記載されることはありませんでしたが、最近は、
日本酒でも熟成酒の分野が注目されてきている
こともあり、酒造年度をラベルに記載する蔵も増えてきています。
ワインの場合は、その年の気候による葡萄の出来具合いなどによって、ワインの味や香りが大きく異なり、ヴィンテージによって価格も違ってきます。そして、何より、その違い自体を楽しむということが定着しており、かつ、熟成させて、その変化を楽しむということも定着していますので、
ラベルに醸造年度を記載しないことなど有り得ない
わけです。
しかし、日本酒の場合は、造り手側が酒質の「再現性」を重視する傾向が強いので、味わいを一定に保つために、蔵で過去の酒造年度のお酒をブレンドする場合もあり、その場合は酒造年度を記載できないという事情もありましたし、蔵側の貯蔵コストの問題もあって、古酒の分野がなかなか根付かなかったことから、ラベルへの記載は定着しませんでした。
でも、日本酒に、
「熟成による味わいの変化を楽しむ」
という分野が確立されれば、更に日本酒の楽しみ方が増え、その魅力も高まることは間違いないですから、この動きが今後も拡がりを見せることを期待したいと思います。
最後に、ちょっと本題から逸れますが、日本酒の「製造年月」についても書いておきます。
製造年月とは、
販売目的でお酒を容器に瓶詰めした日
とされています。
ですから、上の写真のお酒で説明しますと、
平成20年酒造年度 ➡️ 平成20年7月1日〜平成21年6月30日の期間に醸造されたお酒
製造年月:平成21年4月 ➡️ 平成21年4月に瓶詰めを行なったお酒
ということになります。
このお酒の例で、例えば、もし、
製造年月;平成22年4月
となっていたとしたら、
約1年間、蔵の貯蔵タンクで熟成させて瓶詰め出荷されたお酒
ということになります。この二つの日付を考慮すれば、こうした重要な情報も得られるわけですね。
ところが、
最近は、多くの蔵で、
お酒を搾った後に、すぐに瓶詰めをして、それを貯蔵した後に出荷する
という手法が採用されてきておりまして、この場合、蔵で貯蔵された後に出荷されたのか、それとも、瓶詰めをして出荷された後に酒販店で保管されていたのか、区別がつかないことになります。
国税庁が酒税を課税するタイミングが、お酒の完成基準でなく、出荷基準であることで、ややこしくなっているわけですが、業界として、実際の製造事情にマッチした消費者にわかりやすい記載方法を検討すべきでしょう。
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