MTT秋田公演‼️ ー 観光編 ー
こんばんは。
熊本公演が終わって1週間経とうとしていますが、秋田公演の観光編です(笑)。
まずは、秋田新幹線こまちで角館で途中下車。角館に来るのは2回目です。
駅から歩いて15分程で武家屋敷通りへ。もうさすがに紅葉の時期も過ぎていて、コロナで観光客も少ないので少し寂しい感じ。
今回、見学したのは石黒家。角館に現存する武家屋敷では最古のものだそうで、かつ、現在も子孫の方がお住まいになっている唯一の屋敷ということです。
因みに、写真の建物の右側に紐で結ばれた板が立て掛けてありますが、これ何だと思います?古い屋敷のみならず、角館にある建物の多くが、同じように板で覆われているのですが、これ、実は、降り積もった雪の圧力で窓ガラスが割れないようにしているんです。訪問した日は、雪が時々ちらつく程度で積もってはいませんでしたが、この辺り、普通に2m近く雪が積もるとのことで、この板がないと屋根から落ちた雪も加わって、建物側に雪が崩れてきて、窓が割れてしまうんですね。雪国で暮らしたことのない自分には想像もつかない世界です。
お屋敷の中はこんな感じ。柱は沢山ありますが、それでも大空間で開放的です。
そして、この亀の透かし彫りが入った欄間が見事で、それが壁に映り込む様が、また美しい。
蔵の立派さも半端ありません。写真は撮りませんでしたが、日本刀や器、そして角館の古地図など、多くの展示物がありまして、興味深かったです。
そして、石黒家を出て、散策していると、駐車場の近くの一軒のお土産屋さんを発見しました。「地酒」という幟にも魅かれて(笑)、寄ってみることに。
すると店先には、沢山の日本酒が並べられており、試飲も出来るというじゃありませんか!秋田でしか販売していないという限定酒も含めて6種類ほど試飲させてもらって、気に入った1本を購入。
そして、このお店、地酒だけではなくお土産も売ってまして、地酒の試飲場所の横には、大量の「いぶりがっこ」が置いてありました。いぶりがっこなんて、今、横浜のスーパーでも普通に買えるしなあ、と思ってスルーしようとしたら、店長のおじさんが「ちょっと話を聞いてくれ!」と。実は、このお店で売っているのは、全て、大根の生産者の農家の人達の手作りで、それぞれ微妙に作り方が違って、当然、味も個性も違うというんです。試食させてもらうと、確かに、それぞれ全然違う味わいで、しかも美味しい!自分の畑で穫れた大根を愛情を込めて仕込んだ、個性あるいぶりがっこ、何だか日本酒とも通じるものを感じて、思わず、2種類購入。
そのうちの一つは、燻製香、風味が今まで経験したことないくらい強烈でして、これを美味いクリームチーズと合わせれば、最高の肴になりそうで、食べるのが楽しみです。というわけで、二度目の角館も楽しかったですが、次回は、是非、桜の時期に来てみたいです。
そして、土曜日は朝から「リゾートしらかみ」に乗り込みました!東北旅行は何度もしていますが、未だ、乗ったことなかったので、楽しみにしていたのです。
リゾートしらかみは、秋田と青森間を走る日本海の絶景を望める全席指定の特急列車で、「青池」、「橅」、「くまげら」の3種類の車両編成があります。夕方にはMTTがありますので、当然、下車して観光している時間はありませんので、いわゆる「乗り鉄」で、途中の「深浦」という駅で折り返します。
今回はボックスシートの席です。
社内の壁面にも路線図が書いてあります。
地酒をショット売りしてくれるバーカウンターのある車両もあって、テンション上がりまくり!
しばらく走ると、広大な八郎潟と、その先にある風力発電のプロペラが目に入ってきます。
そして、いよいよ、電車は海沿いを走り出し、次々と絶景が!これ全部、車内からの撮影です!
絶景ポイントでは、写真撮影のために、速度を緩めてくれます。
この日は出発時は凄く良い天気だったのですが、すぐに雲が広がり、「日本海らしい」風景が広がりました。
途中、小さな漁村も幾つもありました。
いやあ、本当に素晴らしい景色の連続で数え切れないくらいの写真を撮りました(笑)。
因みに、私の実家のある広島県呉市を走る呉線も海沿いを走る路線として有名でして、こんな感じなんです。景色を楽しむ「マリンビュー号」も走ってます。
荒い灰色の日本海、そして、それと対照的な穏やかで青い瀬戸内・・・、ホント、日本っていいですよね。
さて、話を戻しますが、リゾートしらかみの楽しみは、景色だけではありません。
例えば、途中の東能代駅のホームには、五能線の車両が展示されてまして、運転席に座ることも出来ます。鉄道ファンにはたまらないでしょうね。
そして、あの田臥選手を生んだ能代工業で有名なバスケットの街、能代駅では何と、駅のホームにバスケットゴールがあって、フリースローを行うことが出来て、見事、ゴールを決めると記念品がもらえるのです!因みに私は外したので記念品の写真はなし(泣)。
列車が青森県に入ると、車内には吉幾三氏のナレーションが響き、津軽弁で青森の観光名所の説明をしてくれます。
ホームにある駅名の表示板も、その土地土地の特性を表していて楽しいのですが、迂闊に電車から降りて、撮影しようとすると、駅によっては、直ぐにドアが閉まって発車してしまう駅もあるので要注意です!(笑)
もう少し乗っていくと、津軽三味線の生演奏も楽しめるとのことだったのですが、今回は深浦駅で「青池号」に乗り換えて秋田へ折り返し。次は、途中下車して白神山地、十二湖をトレッキングして、温泉入って、美味しいお酒飲んで!といった旅行してみたいです。
「青池」のシートはこんな感じ。「橅」に比べるとシンプルで、バーカウンターのある車両もなかったです。
そして、日曜日は、今回の秋田観光で一番楽しみにしていた奥田酒造店さんを訪問。
以前、東京で行われた「秋田の酒きき酒会」というイベントで、初めて飲んで以来、大ファンとなった「千代緑」というお酒を醸している蔵で、今回は、日本酒のトリプルアクセルの購入でお世話になった松田酒店の六代目店主の松田さんにお願いして念願の訪問が実現したのです。
奥田酒造店は創業1673年頃とのことで、実に350年近く続いている蔵で、現在の奥田社長で確か19代目?ということで、歴代の当主は「重右衛門」を襲名して(実際に改名するそうです!)きているそうです。これだけ歴史のある蔵でも、秋田では3番目に古い蔵なんだそうです。
そして、当日は、奥田社長自らが、酒造りの工程を一から丁寧に説明してくださって、同行した友人たちも感激していました。
まずは、洗米と浸漬の説明。その年に収穫されたお米の硬さなどによって、浸漬の時間を微妙に調整すること、実際に自身の目で見て確認することが大切であることなどを教えていただきました。
そして、何と、洗濯機を使って余分な水分を飛ばすとのこと。
そして、こちらが蒸し釜。
そして麹室にも入れていただきました。
清潔な麹室内部。蓋麹と箱麹の違いなども含めて、麹の作り方の行程を丁寧に教えていただきました。
実際に作られて保管されていた麹を少し食べさせていただきました。
ほんのりお米の甘みを感じれて、貴重な体験でした。
そして、酒の母、「酒母」を造っている酒母室へ。この辺りになると、日本酒造りに関する詳しい知識がないと厳しいと思うのですが、初心者にも分かりやすく本当に丁寧に説明していただけました。
タンクの中も見せてもらいました。良い香りが漂ってきます!
温度を調整するために使う「だき」と呼ばれる器具も見せていただきました。
そして、こちらが、現在仕込み中の純米大吟醸。
こちらの発酵の様子も見せていただきました。表面にブクブクと小さな泡が出てきていまして、正に生きています!そして、素晴らしい香り!
奥田社長が夜中に様子を見にきた時には、静寂の中で、この「醪の発酵する音」が聞こえるとのことで、その音を聞くと感動するって仰っていて、その話をする時の社長の目がキラキラと輝いていて、お酒に対する愛、お酒造りへの熱い想いを感じたのでした。
そして搾るのは、やはり薮田。ここを清潔に保たないと酒の味が台無しになるということで、醪を流し込む部分は、本当にカビやシミ一つない真っ白な状態でした。
そして、搾った後は、瓶燗一回火入れを採用。日本酒の教科書だと、火入れは2回となっていますが、最近は、差し水をせずに、一度だけ火入れして発酵を止めつつ、フレッシュさも閉じ込める一回火入れを採用する蔵も増えてきています。
こうして、ここまで行程を一通り説明いただいたのですが、既に2時間弱経過。全ての話が興味深くって、あっという間でした。
そして、最後はお楽しみの試飲です!
歴史あるお宅のお部屋でいただきました。
まずはMS3。この斬新なラベルも社長のアイデアだそうです。実は、奥田酒造店さん、事情があって蔵人が辞めてしまい、現在は奥田社長と奥様、そして息子さんと娘さんの一家4人でお酒造りをしているとのこと(驚)‼️
そして、このMS3は蔵付き酵母を使って醸したお酒で、MS3とは、奥田家4人の家族の名前のスペルの頭文字、M1人、S3人から採ったものだそうです。
このオリジナルの蔵付き酵母は、秋田が誇る麹・酵母などのメーカーである「秋田今野商店」で大切に保管されているとのこと。
程よい酸味、フレッシュでバランスが取れた飲み口、やっぱり大好きなお酒です!
続いてSP。
そして初めていただいた「重右衛門の酒」。こちらは、麹米に山田錦、掛米に美山錦を使っていて、落ち着いた吟醸香、そして淡麗ながら、しっかりと旨味も感じられる実に美味しいお酒でした。
そして、お酒の後は、奥様にはお抹茶まで、ご馳走になり、先代のお話(実は先代は私の大学の同じ学部の大先輩)や、ご夫婦と「ゆきの美人」を醸している小林さん3人が高校の同級生であることなど、酒造り以外の色々なお話も聞かせていただき、本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
それにしても、今回、奥田社長と一緒の時間を過ごさせていただいて、自分は、
これ程までに「良い人」に、これまで会ったことあっただろうか?
と真面目に感じました。
毒もあり、邪念まみれ?の自分にとっては、もう聖人というか、弥勒菩薩様に接して、清められるような感覚・・・。そっか、真央ちゃんと一緒かも⁉️
こんな人が造るお酒が美味しくないはずがない!
実は、この酒蔵見学の後、グルメ編で紹介したイタリアンに行ったのですが、その道中の車の中で、誰もが、口々に同じことを言ってまして、皆んな同じように感動したとのことで、この見学を企画して本当に良かったと思いました。
酒屋でもない、飲食店経営者でもない我々を、忙しい合間の時間を割いて、ここまで心から歓待してくださったこともそうですが、酒造りへの情熱、そして酒造りが本当に好きで色んなことにチャレンジして行きたいという想いも伝わってきて感激しました。
今後も、ファンとして千代緑を購入し続けるのは、もちろんですが、こんな私でも何か、蔵のお役に立てることがあるのであれば、お手伝いしたいと真剣に考えたりしております。本当に貴重な経験でした。
やっぱり秋田、好きです!
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あけましておめでとうございます。
今さらながら秋田公演についての投稿読ませていただいて、
観に行った時の熱い気持ちが蘇りました。
昨日は地元TV局でサンクスツアーの番組も放送され、
初日公演のラストで涙している真央ちゃんを観て
ここまでいろんな想いがあったことが伝わってきて、私も泣きました。
正直、アイスショー未開の地秋田で開催して、どうなるのか不安でしたが、
会場も素晴らしく、お客さんも熱く(本当にアンコールの拍手凄かったですね!)
キャストの皆も感動してくれたようで、本当に心に残る公演になりました。
サンクスツアーも今年でひと段落ということで、私が観に行けることも
ないかなと思いますが、SakeMove様の投稿を読むと観に行った気持ちになれます。
これからも楽しみにしていますね!
mizuさん
新年明けましておめでとうございます。
そして、コメント有難うございます。
いただいたコメントへの返信が遅れた私が言うのも変ですが、mizuさんからのコメントがいただけないので、こんな
ご時世ですし、少し心配していました(笑)。
秋田公演、本当に素晴らしかったですよね。
秋田のファンの熱い想いが真央ちゃんにも伝わっての涙だったと思います。
私自身も公演はもちろんですが、お酒、食事も満喫して、酒蔵訪問まで出来て、思い出に残る遠征になりました。
秋田、本当に大好きです!
大阪公演は何とか開催できましたが、私の地元、母と叔母を連れて行く予定だった広島公演は中止になってしまい
ました。二人とも楽しみにしていたので、本当に残念です。
千葉も埼玉も延期が発表されましたし、今後の全ての公演もコロナの感染状況次第ということになってしまいそう
ですね。
個人的に思うところはありますが、世の中のムードからして已むを得ない判断なのでしょう。
どうか、真央ちゃんが3年かけてやってきたショーの集大成が中途半端な形で終わるのだけは避けられますように!
今は、ただ、それを願うばかりです。