冬の日本海添いの街を巡る旅 〜その3 秋田編 〜
こんにちは。
週末はMTT島根公演を観に行ってきましたが、そのレポートの前に先日の旅行の最後に訪れた秋田のお店を紹介します。
酒田を14時41分に出て、秋田到着は16時4分。それで、旅行の最後の食事を秋田の美味しい料理と地酒で締めくくろうという魂胆だったのです。
しかし、そうは言っても、最終の秋田新幹線こまちは、秋田駅19時10分発なので、少なくとも17時くらいの早い時間に開店しているお店じゃないと選択肢にはなり得ません。
以前は同様のシチュエーションで駅前の「秋田きりたんぽ屋」に行って、大満足ではあったのですが、今回は違うお店にも行ってみたかったので、色々調べていたところ、日本酒好きが集まる有名なお店が秋田駅近くにあることがわかり、今回は、そちらに決めました。それが「御食事処 永楽」さんです!
2週間前くらいに電話して、17時から予約した時に、お店の人が、
「16時半くらいからお店は開けてますよ〜。」
と教えてくれたので、実際に16時半過ぎに行ったら、確かにオープンしてて、3人くらい先客もいましたが、一つのテーブルでは、従業員の人が電卓使って伝票整理してたりしてまして、店内に良い意味での「ゆる〜い感じ」が漂っていました。
そしてカウンター席に座ると、まず圧倒されるのが壁一面に貼られた日本酒メニュー。
真ん中の部分を拡大してみます。一番上に書いてある「おらえ」というのが「我が家」という意味らしく、これは右側が「秋田県産の日本酒」という意味で、「あだえ」の方、つまり左側は秋田を除く日本全国の日本酒のメニューになっているのです。
そして、その下に「利き酒三種 ¥800」とありますが、これは、このメニューにある日本酒全ての中から、好きな日本酒を3種類を選ぶと、どれを選んでも800円ということなんです。
更に、その下を見ると「十四代 3種飲み比べ¥800」とありますが、これは正に
異なる3種類の十四代を800円で飲める!
ということなんですよ!凄くないですか!
でも、どうせ量が少ないんだろう!と思われるでしょうが、私が最初に頼んで利き酒3種セットでみていただけるとわかるように、結構な量があります。どうでしょう?3種類で150mlくらいはあると思います。一合1000円の豊盃の純米大吟醸が飲めるなんて幸せ・・・・。
そして、おつまみは、カウンターに並んだ大皿に盛ってある「おばんざい風」料理と、壁の黒板に書いてあるメニューから選んでいきます。
どれも魅力的かつ、良心的なお値段設定なので迷いましたが、まずは大好きな「セリサラダ」と「とりモツ」を注文。
セリサラダはボリュームたっぷり。もちろん「根」もしっかり入ってます!サッパリとしたドレッシングとセリの苦味が最高!他の料理を食べた後の口直しにもなるのでオーダーして正解でした。
とりモツは、大人気の一品のようで18時頃には、もう売り切れてました。もちろん絶品!日本酒に最高に合います!色んな部位が入っているので食感の違いも楽しめます。
そして3種第二弾!今回は全て秋田のお酒!
そして、次は、やはりオーダーしてしまいました(笑)。十四代の3種飲み比べ!もう感激です!
そして、おつまみで「キンキンの唐揚げ」をオーダー。「キンキン」って何?って店の女の子に聞いたら、
「魚です!美味しいですよ!」
という参考にならない答えが返ってきたのですが(笑)、これが確かに美味しかった。多めの衣でサクッと揚げられていて、白身はフワフワで、そこに濃いめのタレがかかってるので、それを大根おろしと一緒に口に入れると、もうそれは「至福」でした。あとで調べたら、「キンキン」とは「キンキ」のことだったんですね。
まだまだ飲みます。3種第4弾!今度は、全て秋田の純米大吟醸酒。どれも一合1000円です。もう笑うしかない。
そして、ホルモンの煮込みを追加!七味を沢山かけていただきました。スープも最後まで飲めるようにスプーン付きなのが嬉しい!
さて、ここからは3種をやめて、じっくりと一種類のお酒を飲むことにして、まずは秋田のやまとしずく。やっぱり、大吟醸より食べ物に寄り添ってくれて、しみじみ美味しい・・・。
そして最後の締めは、飛露喜の特別純米。たっぷり1合飲んで800円・・・。
そして、ここでタイムアップ!
このお店、実はカウンターとホールにいる店員さんは殆どが若い女性で4人ほどいたのですが、会計をお願いした時には、大女将らしきお婆さんがいらして、私に、
「あらあ、随分沢山お酒を飲んでくださったのね。どれが美味しかった?」
と聞いてきたので、
「うーん、どれも美味しかったですけど、春霞の純米大吟醸ですかね」
と答えたら、
すぐに若い店員さんに指示して、
小さなグラスに春霞を注がせて、最後にサービスでもう一杯飲ませてくれたんですよ!
凄くないですか!もう、本当に感激しました。
皆様も秋田に行く際には是非、訪れてみてください!
なかなか予約を取るのは大変なようですが、18時とか、18時半から予約をしているお客さんが多いので、それまでの早い時間だったらフラッと行っても入れることが多いようです。実際、私が行った日も、17時に来て、18時半までならカウンターで大丈夫!などと言われてサクッと飲んで帰って行く人が何人もいました。
いやあ、それにしても最高のお店でした。秋田の友人に後で聞いたら、
あそこは日本酒好きの聖地!
と言っていました。
そして、これだけ飲んだのに、新幹線に乗る前に、売店で大好きな千代緑を発見してしまったので、思わず購入。発砲にごり酒だったので、開栓と同時に中身が吹き出してテーブルがビショビショになるという大惨事に見舞われました。その後は東京まで爆睡・・・。
お土産も大量に購入して本当に楽しい、そして美味しい旅でした。
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