冬の日本海添いの街を巡る旅 〜その1 新潟村上編 〜

こんにちは。

随分、久しぶりの更新になりました。

世の中ではグランプリ・ファイナルなるものが行われていたようですが、自分は先週末、新潟から秋田まで、日本海を北上する旅をしてきました。折しも、この冬一番の寒波が到来して、雪が降り続き天候には恵まれませんでしたが、美味しいものを沢山食べれて、もちろん日本酒も堪能できて、人の温かさにも触れられて大満足の旅でした。

今回は、まず最初の目的地であった新潟県の村上を訪問した時のレポートです。

土曜の朝、頑張って早起きして東京駅を朝の6時8分に出発する「とき301号」に乗車。早速、大好きな「えび千両ちらし」を食べました。これ鮨飯の上に、とろろ昆布が敷いてあって、そこに、えび、いか、ウナギ、こはだの具材がのっていて、更に、出汁の効いた玉子焼きで覆われているという豪華なお弁当でメチャ美味しいんですよ。

2時間ちょいで新潟駅に到着し、特急「いなほ1号」に乗り換え。カッコいい!

そして、9時過ぎには、もう村上駅に到着。駅に着いた時には、既に街も薄っすらと雪化粧しており、激しく雪が降り続いている状態でした。

村上と言えば、「浅田姉妹の路線バスの旅」の番組で、真央ちゃんと旅館で別れた後に舞ちゃんが訪れた街です。

まずは舞ちゃんも訪れた駅前にある観光案内所で荷物を預けて、地図をもらいました。駅のロッカーだと大きいものは500円ですが、ここだと9時〜16時まででしたら200円で預かってくれます。この案内所自体が町屋造りで雰囲気あってテンション上がります。

村上と言えば、あの有名な酒蔵、〆張鶴の街ですので、観光案内所にも杉玉が吊り下げてあったのですが、それが可愛らしいハート型でしたので思わずパチリ(笑)。

駅から観光地である町屋街にも歩けない距離ではないのですが、足元も悪いので100円の巡回バスに5分ほど乗って降りると、これまた舞ちゃんが立ち寄った無料お休み処がありましたので入ってみました。

中は、こんな感じ。

TV放映はこんな感じでした。この休憩所も町屋なので、奥の方まで建物を見学させてもらえました。この日は、おばちゃんは1人だけで、雪かきに忙しくて、あまりお話はできませんでしたが、舞ちゃんのことは良く覚えているとのことでした。

そして、ここから歩いて5分ほどの鮭の老舗「きっかわ」さんへ。

お店の中は自由に見学できて、奥に入っていくと千匹の鮭が天井から吊るしてあり、これは本当に壮観!

やはり、若干、魚臭さはありますし、寒風に晒して熟成・発酵させているので、ほんのり「発酵臭」も感じました。

そう、ここも超有名観光地ですから、当然、舞ちゃんも訪れてました。

ここでは塩引鮭も売ってまして、半身で8千円超というお値段で、ちょっと悩みましたが、半身でも10切れ以上あって量が多すぎるので断念し、常温でも持ち歩けるオツマミセットを購入。

そして「きっかわ」から、すぐの場所に舞ちゃんが塩引鮭の茶漬けを食べた「井筒屋」さんがありまして、ここも入ろうかと思ったのですが、お店の前のメニューを見ると本格的な鮭料理のコースしかないようだったので、やはり断念。

さて、ここまでは、舞ちゃんの足跡を辿ってきましたが、番組はここで終了でしたので、ここからは自分でコースを組み立てていきます。

まず向かったのは国の重要文化財に指定されている旧若林家住宅。雪が積もっていて風情はあるんですが、とにかく寒い・・・。

寒いので急いで中に入ったものの、建物の中もメチャメチャ寒い・・・。そりゃそうですよね。暖房なんかしてないし、隙間だらけだし・・・。いや、軒先に鮭が吊るされてる向こうに薄っすらと雪化粧した庭が見える!なんて、凄くいい景色なんですけど、如何せん寒過ぎます。

で、凍えながら屋敷の中を一回りして戻ってきたら、受付にいたおじさんが、囲炉裏で体を暖めるように勧めてくれて、屋敷の庭で採れたフキが入った醤油味の温かい汁をご馳走してくれました。いやあ、このシンプルな汁が体が温まって本当に美味しかったんですよね。今年は戊辰戦争から、丁度150年ということもあって、それに絡めて色々と村上の歴史の話も聞かせてもらえました。やはり訪れる土地の歴史もある程度勉強しておかないといけないですね。

そして、雪が益々激しくなる中、次はイヨボヤ会館へ。イヨボヤとは鮭のことだそうで、ここは日本初の鮭の博物館です。

鮭の博物館なんて面白いのか?とも思いましたが、外を歩いていても寒いだけなので、正直、もう何でもいいから入ろう!という感じで行ってみたのですが、入ってみると、もちろん館内は暖かくて快適でしたが、内容も充実してて凄く楽しめたんですよね。

まずは、村上の三面川に生まれて育ち、旅立って帰ってくる鮭の一生や、村上の鮭漁の歴史などについてのビデオをシアターで見て、次の部屋では、鮭の卵が受精してから孵化するまでの様子を経過日数毎に分けられた水槽で間近で見ることができました。

そして、地下にある大きな水槽では、たまたま、そういう時期だったのかも知れませんが、正に実際に鮭の雌が卵を産み、それに雄が精子をかける様子を見ることができました。

更に、一番驚いたのが、次の水槽。ちょっと濁ってて見づらいだけじゃないか!と思われたかも知れませんね。

実は、これって、ガラスの向こう側は実際の川なんですよ。カメラだと逆光で上手く撮影できないんですけど、次の写真の下半分の黒いところが水中です。

だから、実際に水鳥が歩いてたりするんです。下の写真の黒い所を拡大してもらって、よーく見ていただくと脚が見えます。これにはマジでビックリしましたよ。

この実際の川の断面を見れる50mもの長さの水槽は正に圧巻でした。

川の上流と下流とで魚の種類も数も違ったりして、正に「自然」に近い生態系を見れるわけですから、これは、いつまで見てても飽きない感じでした。いやあ、本当に予想外に楽しい場所でした!

そして、お昼はイヨボヤ会館からすぐのコチラへ。

ちょうどお昼時で地元のお客さんで激混みでしたが、何とか着席し、鮭親子丼と村上牛タタキ丼のセットをオーダー。

そう、村上と言えば一番有名なのは鮭なんですけど、ブランド牛である「村上牛」でも有名な土地柄なので、その両方が味わえる欲張りな一品なのです。美味しかったのですが、やはり、中途半端感は否めなかったので、ここは鮭に集中すべきだったかも知れないと少し後悔。

お腹も満たされたところで、次の目的地、日本酒を造っている大洋酒造さんへ。

村上と言えば、〆張鶴なんですけど、今は酒蔵訪問は受けてくれないですし、大洋酒造さんのお酒も飲んだことあったし、街の中心地から比較的近い場所にあるので、立ち寄ってみたのです。

こちらは、実際の酒造りの現場は見せてもらえないものの、事前に予約すれば、昔、お酒造りに使っていた「旧仕込み蔵」を見学できるとのことでしたので、見学を申し込んでおいたのでした。

大洋酒造さんは、村上にあった14の蔵が合併してできた酒蔵ということらしく、そのお酒は東京や横浜では、あまり目にしませんが、地元では愛されているようで、村上にある多くのの居酒屋や飲食店の看板に「大洋盛」の文字がありました。

で、その蔵見学なんですけど5分で終わりました(泣)。

今は、使ってない蔵の扉を開けて、中を見せてくれただけで終了。

まあ、寒いし、今は、ただの物置みたいな状態なので、設備に関して説明することもあまりないんでしょうし、この日は、ローテーションのシフトで、あまり酒造りに詳しくない方が案内役だったということらしく、その方も、私が横浜から来たと知って凄く恐縮してらしたので、怒る気にもならず、苦笑いするしかなかったんですけど・・・。正直、予約までさせるんだったら、せめて蔵の歴史とか、今の酒造りの方針とか、説明くらいした方が良いのではないでしょうか?

で、どっと疲れたので、この日、宿泊予定の瀬波温泉の宿へ。

瀬波温泉と言えば、

日本海に沈む美しい夕陽

で有名で、今回も凄く楽しみにしていたのですが、部屋の窓から見えるのは荒れ狂う日本海(泣)。

ホントはこんな感じの夕陽が見えるはずだったんですけど・・・。

まあ、仕方ないです。天気には勝てません。

で、夕食。この他に、お刺身、村上牛の陶板焼き、鰈の唐揚げがついてボリュームは満点。

まあ、普通に美味しかったです。お酒は、〆張鶴の純を!横浜でも普通に買えるお酒ですが、あまり選択肢なかったし、間違いなく美味しいので・・・ね。

何しろ早起きして、雪の中、歩き回って疲れてたので、温泉入って早めに床についたのでした。

翌朝、朝食をとって、送迎バスで村上駅に送ってもらったものの、電車の時間までは2時間ほどある。じっとしてても仕方ないので、歩いて町屋街に行ってみることにしました。

この日も恐ろしく寒くて20分ほど歩いたところで、体が芯から冷えてきまして、最初は「きっかわ」の近くにあったCafeに行こうと思っていたのですが、我慢できず全然手前の日本茶のお店へ逃げ込みました。

中に入ると、これまた立派な町屋造りの建物で、土間の奥の立派な和室に案内されました。

なんでも村上は商業的にお茶を生産できる北限だそうで、お茶の栽培も盛んなんだそうです。

いただいた抹茶セットも美味しかったんですが、その後も、大女将が、寒いだろうからと熱い、ほうじ茶を出してくれたり、お茶菓子をサービスしてくれたりして、ほっこりしました。

で、心も体も温まった後は、村上駅には駅弁というものがない!ということで、お弁当のテイクアウトもできるという、こちらのお肉屋さんへ。

有名なお店みたいで、店内には色々な有名人の方のサインも飾ってありました。お弁当も5000円以上するステーキ弁当から、リーズナブルなハンバーグ弁当、カルビ焼肉弁当など選択肢は色々ありましたが、お腹はそれほど空いてなかったので、最も量が少なくて村上牛の味わい自体は楽しめそうな牛丼と村上牛コロッケをオーダー。

そして駅に向かい、海側の指定席を取っていた特急いなほに乗って、日本海の素晴らしい景色を観ながら、次の目的地、酒田へと向かったのでした。

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