真央・舞バス旅行 〜飲んでいた梅酒はこれ!〜

こんにちは。

春らしい、暖かい、気持ちの良い日が続きますね。これで花粉さえ飛んでなければ最高なんですが・・・。

ところで、真央ちゃんと舞ちゃんの新潟のバス旅の番組、良かったですね。

二人が泊まった宿も素敵でしたし、カニも美味しそうでした。そう言えば、この冬も結局、カニ食べてないなあ(泣)。

そして、そのお宿の「かまくらバー」とやらの中で、新潟の酒蔵の青木酒造さんの、梅酒を飲んでいましたね。

この、お酒を飲む時の真央ちゃんの幸せそうな顔がたまりません!(笑)

舞ちゃんと対談している最中も、真央ちゃんは、しっかりとお酒を飲みながら話してましたし、食べ物と同じくらい、お酒にも興味を持ってくれるようになりつつあるような気がして嬉しかったです。

で、梅酒の話になったところで、今回は、最近盛り上がっている日本酒リキュールについて書いてみたいと思います。

梅酒というと、一般的には、蒸留酒であるホワイトリカー(甲類焼酎)と大量の氷砂糖を使って漬け込む「冷温浸漬法」と呼ばれる方法で作るのが一般的な日本を代表するリキュールです。

そして、このホワイトリカーって奴は、砂糖を精製する際に生じる廃蜜糖などを主な原料として、それを発酵させ、連続式蒸留機で蒸留した極めてアルコール純度の高いエタノールに加水したもので、

無色透明・無味無臭

なんです。「唎酒師への道シリーズ」でも書いた、日本酒に添加される醸造アルコールも、これと同じものです。

ホワイトリカーは無味無臭であるが故に、果実などの持っている風味や香りを引き立ててくれることから、果実酒やチューハイといったものを造る際にも大変良く使われるわけですね。

但し、糖分も全くないので、その分を補填してやる必要があるのと、糖によって生じる浸透圧が梅のエキス分を抽出する働きがあるのを利用するために、純度の高い「氷砂糖」を大量に使うわけですね。

しかし、ここで氷砂糖を多く使い過ぎると、糖度の高いベトベトした梅酒になってしまいます。

そして、結局、梅酒の、このベトベト感をなくし、かつアルコール度数を下げて飲みやすくするために、ソーダなどの炭酸水で割って飲むことが多くなるわけで、それを工業的に大量生産したものが「梅酒チューハイ」なんですよね。

さて、話を戻しましょう。

真央ちゃんと舞ちゃんが飲んだ、鶴齢の梅酒。番組中に出てきたボトルにはラベルが貼ってありませんでしたが、このお酒ですね。

「純米吟醸仕込み」とありますが、その言葉通り、ホワイトリカーでなくて、青木酒造の代表的銘柄である「鶴齢」の純米吟醸に梅を漬けこんで造った梅酒ですね。「吟醸」ですので、50%以上、お米を磨いて醸した日本酒を使っているわけですから贅沢ですよね。

そして、ホワイトリカーと違って、日本酒には「コメの甘み・旨味」がありますので、その分、加糖する量を抑えることができて、飲み飽きしにくい上品な甘さをもつ梅酒に仕上がるんですね。

勿論、アルコール度数の少ない日本酒で梅酒を漬け込むということは特別なノウハウも必要でしょうし、色々な研究をした成果だと思いますが、最近は、多くの酒蔵で、様々な果実を使った日本酒リキュールが造られるようになって、飲みやすいのは当然として、その上品な香りと甘み、そして原料の果実のエキス分を十分に感じられる美味しさから人気が高まっています。

例えば、コチラの梅酒。何と、これは糖分完全無添加の梅酒です!

「麹」の甘みと旨味を最大限に引き出すことによって、一切の人工的甘みを加えることなく梅酒を造ることに成功したということのようです。コチラの南部美人さんでは、梅酒の他にも、糖類無添加の「ゆず」「ブルーベリー」「いちご」などのリキュールも造っているようなので、是非、試してみたいです。

ところで、実は、自分が初めて、日本酒リキュールを飲んで衝撃を受けたのがコチラ。「鳳凰美田 完熟桃」です!

小林酒造さんの醸されているコチラのお酒は、桃を潰したり漬け込むのではなく、細胞一つ一つをバラバラにして液状化したものを使うことで、桃の甘い香り、フレッシュさのみならず、桃の質感・果肉感?まで再現している一品です。

それにしても、細胞をバラバラにするってどういうことなんでしょうね???小林酒造さんでも、この桃の他にも、「ゆず」や「いちご」も造っていて、「いちご」の製法に関しては特許出願中だとか?

自分も「ゆず」は飲んだことがあるのですが、「いちご」🍓は、まだなので是非飲んでみたいですね。

将来、自給自足生活を目指す、真央ちゃんなら、きっと、いや間違いなく、食べ物だけでなく、お酒に関しても、

「自分でリキュールを作ってみたい!」

と思うことでしょう(笑)。

でも、注意しなければいけないことがあります!

自家消費用であることは勿論なのですが、それ以外に、リキュールを製造するにあたって、以下の3つの規則を守らなければ酒税法違反になります!

①アルコール度数20度以上の酒類を用いること

②米、麦、トウモロコシ、澱粉、ぶどう、山葡萄の原材料、アミノ酸、ビタミン類、有機酸を用いないこと

③混ぜ合わせた後の発酵でアルコール度数が1度以上上昇しないこと

この中で、②の原材料に関する規定と③は、日本酒や焼酎、ウィスキー、ビール、ワインなどとの重複を避けるためで、これらをアルコール発酵させてしまうと、それは、正に密造酒になってしまいますから感覚的にも良し悪しの判断はつくと思います。

問題は①です!

まあ、そもそも、低アルコール酒類で、素人が簡単に美味しくリキュールを造ることは技術的に難しいと思いますが、でも、例えば、ふと、

「日本酒でリキュールを作ってみよう!」

と思い立って実行に移した場合、この①に抵触する可能性が高いです。

日本酒は醸造酒の中ではアルコール度数の高いお酒ではあり、原酒の場合、アルコール度数が20を越すものもありますが、そういうものは、殆どの場合、「割水」という加水処理がなされて度数を20未満にして販売されています。また、原酒のままで販売されている日本酒も、殆どの場合、アルコール度数は15〜18程度です。

ですから、市販の日本酒を使ってリキュールを作る場合は、ほぼ間違いなく「酒税法違反」となります。

なので、真央ちゃん、気をつけてくださいね!

そう言えば、今回の浅田姉妹の泊まったお宿と、鶴齢の青木酒造って、車で10分ほどの距離なんですよね。

ああ、この宿に泊まって、酒蔵見学なんて行けたら最高だろうなあ・・・。

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真央・舞バス旅行 〜飲んでいた梅酒はこれ!〜” に対して2件のコメントがあります。

  1. あこちゃ より:

    私、去年日本酒で梅酒漬けました~( ゚Д゚)ノ
    でも梅酒用に売っていた日本酒だったので、ちゃんとアルコール度数クリアしてました。セーフヽ(^o^;)ノ

    1. sakemove より:

      あこちゃさん、
      コメント、有難うございます。
      なるほど。確かに、梅酒を造るための日本酒として売っているものは、全部、アルコール度数20度以上ですよね!自分はホワイトリカーでしか造ったことないので、今度トライしてみたいと思います。

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